【2026-2027シーズン】インフルエンザワクチンについて
- 2026年8月26日
- 予防接種
今年も10月から当院でもインフルエンザワクチン接種を開始します。
去年から経鼻弱毒生ワクチンを当院でも開始し、多くの患者さんに接種していただきました。
注射よりやや費用は高めですが1回で完了すること、何より痛みがないため接種していただいた方にはとても好評でした。
今回、従来の注射ワクチンと経鼻ワクチンの違いや、ワクチン接種の最適時期について解説しますので、今年のインフルエンザワクチン予約の参考にしていただければと思います。
◎インフルエンザワクチンの接種時期について
インフルエンザワクチンは接種してすぐに効果があるわけではありません。
ワクチン接種後抗体価が十分上昇するのに2週間ほどかかると言われています。
そのため流行開始直前に抗体が上がって、ピークの2-3か月の間を保てる時期にワクチンを接種する必要があります。
今年は8月からインフルエンザの流行がみられており、今後の流行時期が読めない状況ではありますが、例年は11月下旬から流行がはじまり1-2月をピークに12月から3月まで患者数が増えることが多いです。
13歳未満の小児は2回の接種が必要のため、2回目の接種が11月の中旬までに完了していると安心です。1回目と2回目の間隔は3-4週間あけることが推奨されています。
◎インフルエンザ罹患後もワクチンは接種すべきか
インフルエンザ罹患後も同シーズン内にA型、B型、同じ型でも別亜型に複数回罹患する可能性があり、ワクチン接種は有効とされています。8-9月にインフルエンザに罹患された方も体調が落ち着いてから(当院ではインフルエンザ治癒後1週間以上あけて接種可)インフルエンザワクチン接種をお薦めします。
◎経鼻弱毒生インフルエンザワクチンについて
去年から当院でも経鼻弱毒生インフルエンザワクチンの接種を開始しました。
・日本初となる、鼻へ噴霧するタイプのインフルエンザワクチンで、1回で完了します。
(左右それぞれの鼻へワクチンを噴霧します)
・鼻へ噴霧するため、針を刺す必要がありません。
・2歳から18歳の方が対象です。
・経鼻ワクチン接種後に、鼻水、鼻づまり、咳、のどの痛み、頭痛などの副反応が現れることがあります。
・日本小児科学会で、従来の注射タイプの不活化インフルエンザワクチンと同等にインフルエンザ予防として推奨されています。
・経鼻インフルワクチンは生ワクチンのため飛沫または接触によりワクチンウイルスの水平伝播の可能性があるため、授乳婦や周囲に免疫不全患者がいる場合は従来の注射タイプの不活化ワクチンの使用を推奨しています。
・喘息患者さんにも注射タイプの不活化ワクチンの使用が推奨されています。
◎注射ワクチンと経鼻ワクチンの違い
従来の注射ワクチンと経鼻ワクチンについてちがいを表にまとめました。
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従来の注射ワクチン |
経鼻ワクチン(フルミスト®) |
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ワクチンの種類 |
不活化ワクチン |
生ワクチン |
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接種方法 |
皮下注射 |
鼻腔噴霧 |
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接種対象年齢 |
生後6か月以上~全年齢 |
2歳~18歳 |
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接種回数 |
13歳未満は2回、13歳以上は1回 |
1回(左右の鼻腔に噴霧) |
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予防効果 |
高い |
高い |
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頻度の多い |
発熱、腕の痛み |
鼻水、発熱 |
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利点 |
長年の接種実績がある 比較的安価で接種可能 |
接種時の痛みがない 接種回数が1回のみ |
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欠点 |
接種時に痛みを伴う 13歳未満は2回接種が必要 |
重症喘息患者、授乳婦、周囲に免疫不全などのハイリスク患者がいる場合は接種不可(注射ワクチンを推奨) |
お子さんの年齢や家庭環境などを踏まえて注射か経鼻かワクチンを選択していただければと思います。
わからないことがありましたら診察時にもお気軽にご相談ください。
